劇場アニメの損益分岐点から、劇場版『ネギま!』『ハヤテ』のビジネスモデルを読み解く
975 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/10/09(金) 13:25:06 ID:P008J2XA
>>970 興行収入だけで制作費の元まで取るのは至難の業 劇場アニメの平均制作費が300万/分だから、100分だと3億 それを稼ぐなら100館規模で15億とかが必要 つまりサマーウォーズくらい売れないと無理 劇場アニメのネット収入(全国配給の場合)(「アニメビジネスがわかる」、より抜粋)興行収入 製作者ネット収入 30億 9億 20億 5億 10億 1億 5億 -1億 3億 -1億8000万 1億 -2億6000万 劇場アニメのネット収益率ケーススタディ ネット収入=興行収入-劇場分(50%)-P&A(規模により変動)-配給手数料(規模により変動) 興行収入 P&A 配給手数料 ネット収入 収益率 scr 全国 30億 4億 3億 8億 26.67% 800 準全国.. 20億 3億 2億 5億 25.00% 300 中規模.. 10億 2億 1億 2億 20.00% 100 小規模.. 5億 1.2億 0.5億 0.8億 16.00% 60 限定 3億 0.8億 0.3億 0.4億 13.33% 10 単館 1億 0.3億 0.1億 0.1億 10.00% 1
劇場版『ネギま!』『ハヤテ』は29スクリーンで公開で初動3957万円
941 :名無シネマさん:2011/08/30(火) 21:16:05.58 ID:Ba+BIz3R 新作初動 『劇場版 魔法先生ネギま!・劇場版 ハヤテのごとく!』 29scr:動員2万7570人/興収3937万3500円
初動の数字からおおよその、最終的な興行収入は推測できる
*90scr?***2億 銀魂 10.66億円 *24scr?8900万 涼宮ハルヒの消失 8.3億円 *30scr?8800万 マクロスF 6.45億円 *19scr?6100万 魔法少女リリカルなのは 3.8億円 *22scr?5200万 戦国バサラ 1.6億円 104scr?5000万 カラフル 2.99億円 29scr:3937万 ネギま!+ハヤテ *12scr?3800万 Fate UBW 2.8億円
上記の他作品と比較すれば、最終的な興行収入は3億円前後と推測できる。
29スクリーンは規模で言うと限定~小規模のちょうど間ぐらい。よってP&A(配給会社におけるプリント製作費及び宣伝費等の配給コスト)は約1億円、配給手数料は約0.4億円、よって…
↓
ネット収入=(興行収入約3億円)-劇場分(50%=1.5億円)-P&A(1億円)-配給手数料(0.4億円)
=0.1億円=1000万円
という訳で、誤差も含めれば、劇場版『ネギま!』『ハヤテ』は何とか損益分岐点上に居る事になります。加えて、講談社の場合、この後に劇場版DVD付き限定版も控えているわけで
このDVD付き限定版というのが、おそろしく利益率が高いビジネスモデルだったりします。
限定版1冊当たり出版社取り分:2159.6円 (中略) 23巻の初回限定版で生じる利益はザックリ1億7千万円ってことになりますね。
つまり、映画単体で大きな利益をあげなくても、OADで儲ければ何の問題も無いわけで。となると、映画はOADの販促という意味合いが大きそうです。
後は『ネギま!』や『ハヤテ』の場合は、劇場版グッズが大量に販売されています。
グッズというのは原価率が低くて、売るほうから見るとかなり美味しい商品です。
例え映画で黒字出さなくても、映画公開中は映画のグッズや、更に映画公開終了後はDVD(OAD付き単行本限定版)といった利益率の高い商品で稼げるから、総合的に見て(ネギま!やハヤテ等、原作の知名度・人気が高い作品なら)アニメ映画って結構美味しい商売なのかもしれません。
RSSでこのブログを購読可能です
Twitterをやっています!

※ご意見・ご感想・タレコミ等は、またはコメント欄、 、メールフォームまでお願いします。
アクセストップ10 |
最近の記事
|
はてブ注目エントリー |
はてブ殿堂入り |
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事にトラックバック(FC2ブログユーザー)
- | HOME |