HOME検索アバウトメールフォームよく読まれた記事はてブ人気記事被リンク数カテゴリコメントトラバRSSリンク翻訳(translate)

赤松健、日本のマンガのキンドルでの電子ブック化の可能性を語る

はてなブックマークに追加 このエントリーをブックマークしている人の数  印刷印刷
赤松健 | トラックバック(0) | コメント(1)
赤松健、日本のマンガのキンドルでの電子ブック化の可能性を語る

赤松健先生が日本のマンガの電子ブック化について色々と語っています。ちなみに「キンドル」というのはAmazonが販売する電子ブックリーダー「アマゾン・キンドル(Wikipedia)」の事です。

赤松健先生の日記帳(2010年1月21日、1月22日)
1月21日
キンドルについては、とかく高い印税率が話題になりがちですね。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100122-00000005-jct-sci

今は英語の電子書籍だけですが、日本語に対応したら、ぜひとも日本マンガ
を範疇に入れたいところでしょう。現在、日本の出版社の稼ぎ頭はマンガで
すし、携帯電話の電子書籍も8割がコミックスとの調査結果もありますので。

しかし、スペック的に言うと、キンドルはディスプレイが 600x800ピクセル、
4階調のグレースケールだそうで、最近の細かい漫画だと一画面に入れるには
ちょっと厳しいですね~。
似たような大きさ&解像度の小型カラー液晶で確かめてみましたが、小さい
セリフが結構読めませんでした。だからといって、携帯マンガみたく拡大し
て読むのは面倒。また、マンガだとうわさの朗読機能も力を発揮できません。

バックライトが無く液晶よりも読みやすいと言われる「Eインク」が、一体
どんな感じなのか期待大ですが・・・・テキストがメインのツールであって、
もしかしたらマンガ等は考慮に入れていないかもしれませんね。
(キンドルを動画検索すると、大体のイメージがつかめます。

キンドルを動画検索すると、大体のイメージがつかめます。」という事ですが、実際にKindleが動いている動画は以下のリンクからたくさん見られます。

1月22日
もう最初から1日分遅れていた278話目。
結局、順当に一日締め切りを延ばすことにしました。(><)
ストーリー展開的にも重要な部分で、手を抜けないですしね。


現行の第2世代「キンドル2」は、グレースケール16階調に増えているとの
情報をいただきました。ただし、解像度は600×800のまま。(少し大型
の「キンドルDX」では更にPDFが読めるようです)

・・・そうなると、最初から薄墨(うすずみ・グレースケール)でマンガを
描く手がありますよね。
現在の紙媒体マンガは延々モアレとの戦いで、それというのも印刷するときに
薄墨が使えないのです。(薄墨というのは、ベタより薄い黒のことで、鉛筆も
それに入ります。)
そのため、スクリーントーンなどの網点を使って、完全に二値化してグラデー
ションを表現しているのですが、これがコンピュータと非常に相性が悪いので
すよ。大体、変なモアレが出来てしまいまして。

で、グレースケール16階調なら十分ですから、最初からキンドル用に主線を
引いて薄墨で陰影を付けるマンガを描けば良いわけです。
セリフも最初から、読めないような小さいフキダシを書かないようにして。
それで、見開きもなるべく使わないこと。これなら行けそうです。

講談社・小学館・集英社・角川他大手出版社21社が「電子書籍」対応で協会発足させましたが、キンドル2でアマゾンの一人勝ちになりそうな気もします。どうなることやら。

Twitter覗いていたら、うまくない見開きの使い方/pixivの漫画投稿システムがダメな理由を書いたいずみのさんこと漫画研究家の泉信行さんがキンドルについて色々と興味深い事をポストしていました。ご紹介しておきます。

izuminoキンドルと漫画のかねあいについては、フォリオ(二つ折りの見開きページ)の形になったハードが専用に開発される必要があるはずで、この問題にはちゃんと目を向けてほしいと思う。じぶんたちができることって何かな~link
moroshigeki紙媒体に強く依存したマンガとそうじゃない小説など。RT @izumino: キンドルと漫画のかねあいについては、フォリオ(二つ折りの見開きページ)の形になったハードが専用に開発される必要があるはずで、この問題にはちゃんと目を向けてほしいと思う。じぶんたちができることって何かな~link
izumino@moroshigeki レイアウトが発生した書籍・雑誌はすべからく(ただしい用法)見開きに対応してるのでその形を残すべきですねlink
izumino逆に、今のpixivような「縦スクロール漫画」はキンドルとフォリオ式電子ペーパーの双方にまたがれるスタイルとなる可能性があって、その場合、フォリオの余った片面がコメンタリーやタグなどの情報を入れる余地となるので面白そう>フォリオの形になったハードが専用に開発される必要link
izuminoちなみに電子書籍からの逆輸入的な表現だけど、ページをめくると「差分絵」的に情報(無地のフキダシの中に台詞が入るとか)が追加される、っていう手法を考えたことがある。アナログだと原稿料泥棒な手法だけど、デジタルでは普通だったりするというlink
izumino見開き使って「パラパラ漫画」的にちょっとずつ動きを書き足すような手法ならまだありうるけど。板垣恵介とか西島大介とかlink
go_ya@izumino キンドルに合わせてマンガのほうが変わるって線は?携帯コミックでは携帯に合わせて、配信する側がいろいろ変えてるというニュース見ましたね。link
izumino@go_ya さっきpostしましたが、pixivに投稿されてるような縦スクロール漫画がすでに「そのように」変わっていますね。ここで考えているのは、アーカイブの保存問題と、「新しいスタイルと伝統的スタイルの共存・継続」の問題ですねlink
izumino@go_ya たとえば「公道に合わせてすべての交通手段が四輪車になる」のではなく、公道に歩道を併設させたり、二輪車も一緒に走れるような交通ルールを作ることの方が望ましいという話です。どっちかというとキンドルの方が「テキスト専用道路」(=歩道のようなもの)という感じですけどねlink
go_ya@izumino 解説もしてくださってどうもありがとうございます。他国でどれくらい力を持ってるかは分かりませんが、日本ではマンガの力は大きいのでもしかしたらこの分野でも一種のガラパゴス化が起きるかもとは思ってたりしてます。link
izumino@go_ya でも、英語でも「ダブル・トラック」(見開きに渡るレイアウト)という言葉があるように、雑誌・画集などを保存への欲求は必ずあるはずですから、その要望に点火するかどうかの問題だと思いますよ。「見開きの使用は日本の漫画独自のもの」というのもナショナリズムな考え方ではないかとlink
★★【書店委託開始】魔法先生ネギま!ファンブック『ネギま!の缶詰』赤松健インタビュー+ネギま同人界を彩ってきた豪華作家も参加
赤松健先生直撃インタビュー、ネギま!ファンブック『ネギま!の缶詰赤松健先生直撃インタビュー、ネギま!ファンブック『ネギま!の缶詰
赤松健先生直撃インタビューも掲載、ネギま!ファンブック『ネギま!の缶詰』
※写真提供:
赤松健先生

RSSでこのブログを購読することができますRSSでこのブログを購読可能です follow meTwitterをやっています!


http://catmania.blog13.fc2.com/?xml

※ご意見・ご感想・タレコミ等は、またはコメント欄、 メールフォームまでお願いします。

アクセストップ10

全アクセスランキングはこちら

最近の記事

はてブ注目エントリー

はてブ注目エントリーを全部見る

はてブ殿堂入り

はてブ殿堂入りを全部見る

ブログパーツブログパーツ

【続きを閉じる】

2010/01/23 | 赤松健 | トラックバック(0) | コメント(1)
この記事のURL | TOP ▲

コメント

5744:最新のKindleは16階調です。

Kindle DXユーザです。
Kindleの今販売しているモデル(= Kindle 2)は、4階調ではなく16階調の最新型のE-Inkデバイスを利用しています。

なので、細かい階調の表現力は桁違いに向上していますよ(^^)。

コメントの投稿

うまく投稿できない場合はメールフォームを使ってください、すみません。


コメントしたページのURLとハンドルネーム(名前)を登録しておくと新たにコメントが書かれたときに『「~の記事」に新着コメント』という通知をRSSリーダーでチェックできるようになります。












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバック(FC2ブログユーザー)

記事を読んで何かを感じたら、トラックバックで感想・意見・反論下さい!

ただし、こちらへの言及リンクがない場合はトラックバックは受け付けていません。また無関係な記事からのトラックバックは削除することがあります。

トラックバックが反映されないときはメールフォームまで連絡下さい、対応します。