近衛木乃香の完全治癒呪文を口語訳してみた
「生魂乎宇豆乃幣帛爾」は「(ネギ・スプリングフィールドの)魂を生かす事を、珍しく尊い供物とし」ではなく「木乃香の魂を珍しく尊い供物とし」の方が適当ですね。(参考:魔法先生ネギま!188時間目(補足) (方丈にて徒然なるままに)

今週の木乃香、無茶苦茶エロかったですね。ただエロいだけじゃなくて、木乃香の優しさや包容力まで表現されていて、感動!
そんな訳で今週の魔法先生ネギま!「188時間目 強いぞ、ネギ・パーティー!!」の見せ場のひとつである近衛木乃香の完全治癒呪文「氣吹戸大祓(いぶきどのおおはらへ)」の口語訳に挑んでみました。木乃香の完全治癒呪文の雅やかな祝詞の雰囲気を感じていただけたら幸いです

氣吹戸大祓(いぶきどのおおはらへ)
高天原爾神留坐、(かむづまります、)
神漏伎神漏彌命以(かむろきかむろみのみことをもちて)
皇神等前爾白久、(すめがみたちのまえにまうさく、)、
集侍吾友達乎、(うごなはるわがともたちを、)
護恵比幸給閉止、(まもりめぐまひさきはたまえと、)
藤原朝臣近衛木乃香能(ふじはわらのあそみこのえこのかの)
生魂乎宇豆乃幣帛爾(いくむすびをうづのみてぐらに)
備奉事乎諸聞食(そなえたてまつることをもろもろきこしめせ)。
まずは講釈抜きで、口語訳をどうぞ。
高天原にいらっしゃいます
神漏岐(男の神様)と神漏彌(女の神様)の仰せによって
皇室の祖となる神々の前で申し上げることには、
(ここに)集っている、私の友人たちを
守護し、お恵みを与え、幸運を与えたまえ。
藤原家直系の五摂家筆頭の近衛家の木乃香がの
(ネギ・スプリングフィールドの)魂を生かす事を、珍しく尊い供物とし
(わたくし、近衛木乃香の)魂を、(神様への)珍しく尊い供物とし
備え奉ることを全て諸々(の神々よ)お聞きください。
順を追って解説をつけておきます。藤原家直系の五摂家筆頭の近衛家の木乃香のあたりが分かりにくいので、特にそこを重点的に。
氣吹戸大祓(いぶきどのおおはらへ
ココだけ大きな自体で書かれている所を見ても、この呪文(性格には祝詞)の名前みたいなものでしょうか?普通のお祓いが個人の厄災を遠ざける目的で行いますが、大祓(おおはらえ)
はそれのスケールアップ版。社会や国全体の為にするお祓いみたいなものです。氣吹戸(いぶきど)
というのは、お祓いを司る四柱の祓戸大神のひとり、気吹戸主という神様。おそらく木乃香はその神様に働きかけて、完全治癒魔法を行使しているのでしょう。
高天原爾神留坐、(かむづまります、)
=高天原(神道の神様がいるとされる場所。一般には天上にあるとされるが、九州・大和・北陸・富士山等実在の地を指すという説も)にいらっしゃいます
神漏伎神漏彌命以(かむろきかむろみのみことをもちて)
神漏岐(男の神様)と神漏彌命(女の神様)の仰せによって
皇神等前爾白久、(すめがみたちのまえにまうさく、)
皇室の祖となる神々の前で申し上げることには、
集侍吾友達乎、(うごなはるわがともたちを、)
集っている、私の友人たちを
護恵比幸給閉止、(まもりめぐまひさきはたまえと、)
守護し、お恵みを与え、幸運を与えたまえ。
藤原朝臣近衛木乃香能(ふじはわらのあそみこのえこのかの)
即座に浮かぶ疑問は「近衛木乃香なのに、どうして藤原~とか名乗ってるの?」って事だと思います。実は近衛家は歴史上、藤原家の直系にあたるので、おそらくそれを指して、「藤原朝臣近衛木乃香」と言っているのだと思われます。(追記:ガイアさんのコメントやくろうさんのコメントもぜひ読んで頂きたいです。)
生魂乎宇豆乃幣帛爾(いくむすびをうづのみてぐらに)
魂を生かす事を珍しく尊い供物とし魔法先生ネギま!188時間目(補足) (方丈にて徒然なるままに)にあるように「木乃香の命」と解釈するのが適当
備奉事乎諸聞食(そなえたてまつることをもろもろきこしめせ)。
備え奉ることを全てお聞きください。
※間違いのご指摘ありましたら、メール・コメント等でお気軽にどうぞ。根っからの理系が慣れない口語訳に挑んだので、ご指摘頂けると非常にありがたいです。
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コメント
4469:
「藤原朝臣近衛木乃香」
これは、姓・氏・名を全て表記した、木乃香の正式な名乗りだと思います。
「藤原」が姓で血族を、
「近衛」が氏で出身を、
そして「木乃香」が個人名を、それぞれ表しています。
日本人は本来、この姓氏名の3つを持っているんですが、
姓はあまりに縁遠いものですから、忘れられたりしています。
少なくとも、普段は使われませんね。
私の家は源氏か平氏だったような…
余談ですが、この名乗りはコミック6巻でも出てましたね。
スクナ召還の呪文です。
4470:
>姓・氏・名を全て表記した、木乃香の正式な名乗り
そのニュアンスをうまく出したかったのですが、表現力の限界でした。もんのすごく長文になってしまいそうだったので、お恥ずかしいです
余談ですが、この名乗りはコミック6巻でも出てましたね。
スクナ召還の呪文です。
ぎゃあああぁぁぁっぁあああ
どこかで聞き覚えがあると思ったけど「デジャヴだろ?」とか思ってました、おいらのアホー!
以上、今から記事に反映させていただきます
4471:
近衛家の設定についてはコミックス6巻の魔術語彙集にも載っていますよね。ここでは近衛家が慶長19年に一度断絶した事が記載されています。
もしかしたら、ネギま!の裏設定として、この一度断絶したと思われた近衛家が、実は表舞台から隠れて存続していたのがネギま内の近衛家だ、という意味を込めているのではないかと思っています。
現実では近衛家は復活しているようですし(実際の血脈として繋がっているのかは知りませんが)、あまりはっきり言うと(こちらが本筋とか)無礼になりそうな設定ですが。
4473:
かの徳川氏も「源朝臣」でしたし、今の大河見ると武田氏も源氏の嫡流を名乗っていたようです。
ちなみに「星界の紋章」シリーズが、この名づけ方を踏襲していて面白いですね。
4474:
雅な感じが出るか解らないけど自分のアホな脳みそでちょっといじってみた。
高天原に御座す
神漏岐(男の神様)と神漏彌命(女の神様)の仰せによって
皇室の祖となる神々の前で申し上げることには、
(ここに)集いし、わたくしの友たちを
守護し、恵みを与え、幸運を与えたまえ。
藤原家直系、五摂家筆頭、近衛家の木乃香が
(ネギ・スプリングフィールドの)魂を生かす事を、宇豆の幣帛とし
備え奉ることを全てお聞きください。
「申し上げることには」
「全てお聞きください」
のあたりも、良い言い回しがありそうなんだが、
自分の貧相な語彙じゃ思い浮かばない……
4476:
神漏彌(女の神様)の仰せによって
ではないのかと。勘違いだったらすまん。
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