『ラブひな』『魔法先生ネギま!』の作者・漫画家で、株式会社Jコミの社長の赤松健先生が、3/16に、講談社の常務取締役・清水保雅さんと、編集総務局の次長・五木田直樹さんが、音羽の講談社本社で「出版社が著作隣接権を求める理由」について説明する場が設けられたそう。
講談社側の言い分としては
•講談社は、作家が嫌がるのを無視してまで、勝手に著作隣接権を実現するようなことはしたくないと思っている。 •デジタル時代に何らかの追加的な権利が欲しい。それが著作隣接権であれば歓迎する立場。
…なのですが、赤松健先生が
•ここまでに示された「著作隣接権の利点」は、全て現在の出版契約書のままか、もしくは拡充すれば普通に対応できる。 •日本のあらゆる出版社に、問答無用で著作隣接権が発生するのは、あまりにも危険。 •無理に著作隣接権を取ろうとするのは、労多くして(金銭的な)利益があまりにも少ないように見えるので、お勧めしない。
と指摘している通り、講談社の言い分は合理性に欠きますね。
企業は出版社も含め、企業は利潤最大化が行動原理。となると、赤松先生の最期の指摘どおり
例えば「原発を持ちたい」という方針には、「できれば将来、核兵器を持てるようにしておきたい」という願望が隠れている場合があります。 「著作隣接権を持ちたい」という方針にも、「できれば将来、”著作権そのもの”の何割かを出版社が持ちたい」という願望があるのではないでしょうか。実際、編集者が原作書いてる漫画も多いわけだし。私が出版社の社長であったら、そう考えるだろうと思います。そして著作隣接権の獲得を、その1ステップ目にします。
と思えてきてしまいます。
「新しいマネタイズの企画を提案させていただきました。(笑))」
ってくだりに吹いたw もう身も心も完全に社長さんですね、赤松先生♪