2011年3月30日 16時20分 更新:3月30日 17時1分
講談社の野間佐和子社長=2009年12月17日撮影 講談社の6代目社長で、読書推進運動協議会会長なども歴任した野間佐和子(のま・さわこ)さんが30日、心不全のため死去した。67歳。葬儀は近親者のみで行い、社葬を後日営む予定。喪主は長男で同社副社長の省伸(よしのぶ)さん。 佐和子さんは4代目社長、野間省一さんの一人娘。87年に夫、惟道(これみち)さんの急死を受け6代目社長に就任し、24年間務めた。村上春樹著「ノルウェイの森」など数々のベストセラーを世に出し、1990年代後半には売上高を2000億円超まで伸ばしたが、2002年度には戦後初の赤字決算も経験。出版不況の中、業績改善に力を注いだ。4月に社長職を省伸さんに譲り、会長に就任する予定だった。佐和子さんの死去を受け、省伸さんの社長昇格が、31日の取締役会で正式に決定される。
67歳とは、また若いですね。4月には社長を長男の省伸さんに譲って、自分は会長になって。そうしてやっと肩の荷を(半分くらい)降ろすことが出来る事が出来るはずだったのに。心から、ご冥福をお祈りします。
2011年2月23日 11時46分 更新:2月24日 10時11分
野間省伸氏=梅田麻衣子撮影 出版大手の講談社は23日、野間佐和子社長(67)が会長に就任し、長男の野間省伸副社長(42)が社長に昇格する人事を固めた。同日開かれる株主総会後の取締役会で決定する。社長交代は24年ぶり。就任は4月中旬の予定。 佐和子氏は4代目社長の野間省一氏の一人娘。87年に夫の惟道(これみち)氏の急死で6代目社長に就任した。 同社は、1990年代後半には売上高を2000億円超まで伸ばしたが、その後、02年度には戦後初の赤字決算も経験。出版不況の中、業績の改善に力を入れていた。 省伸氏はここ数年、電子書籍の普及や海外展開などを担当し、事実上経営のかじ取りをしていた。 野間家の社長が7代続くことになる。【佐々本浩材】 ▽野間 省伸氏(のま・よしのぶ)1991年、慶応大卒。三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)勤務を経て99年に講談社取締役就任。04年から副社長。東京都出身。
↑にあるように、野間佐和子さんの長男の野間省伸で、初代から数えて創業者一族の野間家の方が社長になるのは7代目。
余談ですが、講談社 - Wikipediaによると、持ち株比率はこんな感じ。
主要株主 財団法人野間文化財団 39.2% 従業員株式管理委員会 25.0% 音羽建物 12.2%
39.2%を押さえている「財団法人野間文化財団」の代表は亡くなった野間佐和子さん、そして12.2%の「音羽建物」の代表は次期社長の佐和子さんの長男の野間省伸さん。親子だけで5割越え。残りの25%も講談社の身内な訳で。典型的な同族会社だったりします。