結論から先に言うとアカマイ高速化導入というのは半ば口実で、実はFC2ブログの赤字解消のための広告導入ではないかと思われます。
アカマイ高速化システム導入と引き換えに、FC2ブログに広告表示されるようになりました。初期設定ではGoogle AdSenseとオーバーチュアのどちらかが表示されます(高速表示を利用しない設定にすれば広告も表示されないので強制広告表示ではありません、広告の消し方はこちら)。
「そもそもアカマイって何?」という方も居そうなので、簡単な説明を。
アカマイ社は米国では8割のシェア(2007年当時)を誇る。72か国に20,000台設置されているサーバを10Gbpsと言われる高速ネットワークで接続、この高速ネットワークとキャッシュサーバを組み合わせて、ユーザーからのアクセス要求に最も適切なサーバを自動で判別して、高速化を図るFreeFlowと呼ばれる独自システムを有している。
顧客にはアメリカ国防総省やYahoo!、Apple、IBM、メジャーリーグ、日本国内では全日本空輸(ANA)、読売新聞なども。また、プレイステーション3およびWiiにおけるコンテンツ配信のインフラとしても採用
(ブログ主補足、変わったところでは創価学会もアカマイを利用しています。)
(アカマイ・テクノロジーズ - Wikipediaの一部を要約、独自補足)
話を戻します、今回のFC2ブログ側のアカマイ高速化と広告を結びつけた主張には、裏がありそうです。
高コストが伴う為、広告を表示させていただくことになりました。 高速表示を利用されない場合は、広告も従来通り表示されません。
というのがFC2の今回の主張、でもアカマイの高速化システムはパフォーマンスを向上しつつ、コストを削減(アカマイ公式サイトより)のはず。コスト削減のはずなのに「高コストが伴う」って?あれ、おかしいぞ??
またもや話は変わりますが、FC2ブログのトラフィック数はmixiやGoogle以上。アクティブユーザ数こそ今ではアメーバに負けてますが、人気ブログが多いせいでトラフィックはいまだに日本No.1ブログサービスです。
これだけのアクセスがあると、ブログの維持費も莫大にかかっているはず。なのに肝心の収入源の広告はブログの一番下に目立たない1行だけ。これでは、どう考えてもFC2ブログは赤字サービスです。
FC2の会社概要を見るとFC2はブログ以外にも「ドメイン販売・ウェブホスティング・アプリケーション開発」を展開しています。おそらく「ブログ単体は赤字でも、FC2の知名度・イメージアップにつながれば、他のサービスの宣伝にもなる」というのが今までのFC2の考え方だったのではないでしょうか?
しかしネット広告市場にも不況の今、ドメイン販売やウェブホスティング、アプリケーション開発(更にはFC2広告)も苦戦を強いられているはず。さすがにFC2ブログの赤字をそのまま放置する訳にも行かず、アカマイのシステムを導入することを口実にFC2ブログの赤字解消に踏み切った。…というのが、今回の広告導入の本当の理由ではないでしょうか?
今回の広告導入でFC2がウマいのは、「高速表示を利用しない設定にすれば広告も表示されない」と一見、ユーザ側に選択肢を残したところ。FC2ブログのピーク時の重さにはユーザの多くが頭を悩ませているので、結局はアカマイの高速表示システム導入とトレードオフで広告表示に流れる人は多いと思われます。(参考:FC2ブログ ユーザーフォーラム 「アクセス集中」でブログが見られません・ログインできません)
出来れば、広告表示のほかにも有料化とひきかえにアカマイ導入という別の選択肢もほしかったところです。広告表示はいやだけど、高速化はしたい人も多いと思うのですが。ちなみにこのブログは画像の大部分を「魔法先生ネギま!」イラストコンテスト(http://kuroneko.s225.xrea.com/)に置いているので、あまりアカマイの恩恵を受けられません。ですので、今のところ高速化設定はオフ(広告表示もオフ)にしています。アカマイの効果を体験したくて、ためしにGoogleの広告でアカマイ設定してみました。一応、ちょっと広告を小さくしてみましたが、自分が好きな猫と魔法先生ネギま!の広告しか出ないので、あまり気にならないかも。(overtureは不快になるような広告が表示されたけど)